少年による衝撃的な犯罪の頻発を契機に少年法が全面的に改正された。著者はまず、新しい少年法のもとでの非行臨床現場の現状と実践課題に焦点を当て、非行臨床の専門性確立のための視点を提供する。そして司法・行政・教育・医療・福祉など広範な領域にまたがった活動を要請される非行臨床の長年にわたる実務経験を踏まえて、具体的な事例をもとに少年たちのより有効な立ち直りへの道筋を探究している。そこでは問題を抱えた子どものみならず家族や彼らが生活する地域社会への援助、さらには犯罪被害者へのケアも求められており、さまざまな領域・対象への心理的援助の実際と問題点が詳述されている。
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