第一次大戦終了から世界恐慌までのおよそ10年間、「狂乱の時代」と呼ばれる1920年代のパリは、華やかに浮かれ、昂揚した空気のなか新しい芸術運動が次々と起こり、芸術の百花繚乱ともいうべき時代を迎えていました。気鋭のジャーナリスト、フェルスによるインタビューは、まさにその只中の1924年に、画家たちのアトリエを訪ねて行われたものです。晩年のモネから、駆け出しのキスリングまで、立場の異なる17人の「画家のことば」はそれぞれに、時代を切り取る貴重な証言となっています。まだ20世紀最大の画家ではないピカソは、キュビスムを脱し、新たな展開を模索中。ユトリロへのインタビューには、母ヴァラドンと当時の夫ユッテルも登場するなど、読みどころ満載の一冊です。
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