<蜩ノ記>を遺した戸田秋谷の死から十六年。羽根藩シリーズ、第五弾!
蒼天に、志燃ゆ。泣き虫と揶揄される少年は、友と出会い、天命を知る。
「若い世代に命が続くことをうたい上げた物語」文芸ジャーナリスト 内藤麻里子
羽根藩江戸屋敷に暮らす少年赤座颯太は、両親が他界して帰国、伯父水上岳堂の親友で薬草園番人の、檀野庄三郎に託される。国許では、藩の家督を巡り、世子鍋千代を推す中老戸田順右衛門と、御一門衆の三浦左近を推す一派が対立。やがて藩主吉通となった鍋千代が国入りし、颯太は陰謀渦巻く城に出仕するが……。『蜩ノ記』の十六年後を描く羽根藩シリーズ第五弾!
レビュー(9件)
とても読みやすい本でした。 葉室麟先生がご存命なら、この続きが読めたのに、残念です。
両親を亡くした武家の少年の成長物語
前作「蜩の記」の16年後の羽根藩で、泣き虫颯太と呼ばれた少年の成長物語。前作に登場した檀野庄三郎、郁太郎改め戸田順右衛門、薫、水上信吾(岳堂)、原市之進らの16年後の変貌ぶりには意外だと思うこともある一方、さもありなんと思うものもあり 楽しみながら読めました。それにに加え、颯太が仕える若き藩主吉通らが とても魅力的。 改めて「蜩之記」を読み返したくなりました。この「草笛物語」だけを読むのではなく ぜひ、「蜩之記」を読んだのちに「草笛物語」を読んでいただきたいと思います。その方が、理解が深まると思います。葉室麟さんの本は、大好きです。