止まらない少子化,児童虐待,精神疾患,そしてアディクションーー現代社会が抱える問題の多くは,「家族」に由来している。なぜなら我々の暮らす地域社会や国家は,結局のところ「家族」を核として構成されるものだからである。
本書では,家族問題や依存症治療の第一人者であり,アダルト・チルドレンという概念を日本に広めたことでも知られる著者の貴重な論文の数々を,大幅な加筆修正を加えて再構成。ヒトの家族システムへのまなざしを軸に,「共依存」「児童期性的虐待と近親姦」「摂食障害」「男性のセクシュアリティと攻撃性」「嗜癖」といったテーマについて,詳細な事例も挙げながら論じていく。家族の問題に関心を持つすべての人に贈る一冊。
はじめに
第1章 「共依存」再考
第2章 日本の核家族と少子化ーーその特徴と精神医学的問題
第3章 解離性同一性障害と家族機能
第4章 児童期の虐待によるPTSDの治療
第5章 性的児童虐待と近親姦
第6章 少女の売春と近親姦
第7章 摂食障害者の家族と家族療法
第8章 近親姦虐待と成人期精神障害
第9章 男性のセクシュアリティと攻撃性
第10章 嗜癖行動,その謎と解読
レビュー(0件)