緊急支援のためのBASIC Phアプローチ
: ムーリ・ラハド/ミリ・シャシャム/オフラ・アヤロン/佐野信也/立花正一
イスラエルで市民のストレスケアと予防に取り組んできた中で生まれた援助モデル「BASICPh(ベーシックピーエイチ)」。本書はその理論と方法,紛争地や被災地における実践を詳解しています。
人は危機に直面した時,様々な対処(コーピング)方法を用いており,それは,Belief(価値・信念),Affect(感情・情動),Social(社会的),Imagination(想像),Cognition(認知),Ph ysiology(身体)の6つのチャンネルに分類できます。どの対処チャンネルが主に用いられるかは,危機にある人々の置かれた状況や彼らが属する文化,あるいは個人の特質や好みによって異なるのです。
BASICPh アプローチとは,彼らが主に用いている対処チャンネルを知り,それに合わせて援助を行うことで,彼らのレジリエンスを引き出す援助モデルです。予防教育,子育て支援,支援者支援,能力開発などに幅広く活用できる本書は,教師,ソーシャルワーカー,心理士,医師,看護師など様々な職種の方に必読の一冊です。
序 章 Mooli Lahad,Dmitry Leykin
レジリエンシーの統合モデルー「BASIC Ph」モデル,あるいは生き残ることについて我々は何を知っているか?
第1章 Dmytry Leykin
BASIC Phの測定
第2章 Mooli Lahad
6PSM再考ー6PSMから抽出された7層の評価
第3章 Ofra Ayalon
ケアすること 子どもへの危機介入グループー対処と癒しのためのBASIC Phガイド
第4章 Moshe Farchi
BASIC Phからトラウマ,そしてPTSDへー正の相関
第5章 Shulamit Niv
家族療法におけるBASIC Phモデルの適用
第6章 Mooli Lahad,Nira Kaplansky
6つのチャンネルによる子育てーテロリズムの恐怖下で暮らす親たちに子どものためのレジリエンシーのスキルを教えること
第7章 Naomi Hadary
看護学校1年生のストレス対処法へのLahadのBASIC PhモデルとLandyの役割方式モデルの貢献
第8章 Miri Shacham,Mooli Lahad,Yebuda Shacham
第2次レバノン戦争中,ユダヤ人の親とアラブ人の親とが子どもたちのレジリエンシーをどのように感じ取っていたか
第9章 Judith Spanglet,Meirav Tal-Margalit,Miri Shacham
トラウマからレジリエンスまで 身体ー指向性の2つの精神療法的手法の統合ーSTREAMとEFS
第10章 Lev Yossi,Eshet Yovav
第2次レバノン戦争におけるツェファトの住民の対処方法
第11章 Yehuda Shacham
「支援者を支援すること」-BASIC Phモデルを用いた異文化間プログラム
第12章 Gina Lugovic
スクラディンの子どもー心的外傷後反応の縦断的研究
第13章 Ljiljana Krkeljic,Nevenka Pavlicic
モンテネグロにおける学校プロジェクト ユーゴスラビア紛争の最中とその後ー思春期の生徒(中学生)のストレスとトラウマ BASIC Ph手法に沿った予防的心理療法のモデル
第14章 Ruvie Rogel
ハリケーン・カトリーナ被災後のミシシッピー湾岸地域へのBASIC Phモデルの適用
第15章 Dorit Elmaliach
BASIC Phモデルー起業家と事業主のビジネス・レジリエンスを構築するためのアプローチ
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