活版印刷の発明から宗教改革をへて、近代ヨーロッパ世界が形成される過程で、異端思想を取り締まる禁書目録のシステムはどのように作られ、機能し、消滅したのか。現代イタリアの近世史・出版史研究の第一人者が、教権から王権へと統制主体の移行していく時代を背景に、各国の書物発禁や検閲の内情、人々の抵抗の実態をたどり、やがて出版の自由が実現されるまでの知られざる歴史を解き明かす。
著者から日本の読者へ
出版規制
1 検閲の起源
2 教会と国家の狭間で
3 無垢で思慮深い検閲
文化追放
1 禁書目録
2 講読禁止
3 検閲と民衆講読
4 科 学
検閲の限界
1 クレメンス目録後
2 異端審問と抑圧
3 寛容の起源
絶対主義と検閲
1 国家検閲の優勢
2 非合法市場
3 黙認と偽書誌事項
4 啓蒙、検閲、印刷の自由
エピローグ
参考文献
邦語参考文献
年 表
訳者あとがき
索 引
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