まえがき
1 日陰者のつぶやき
キノコは木の子/キノコはいつ生まれたのだろう/宿命を背負って生きる/陽のあたるところへ
2 これ食べられますか
ルールのないのが唯一のルール/なぜおいしいのか/重金属が好きなキノコ/キノコと放射能汚染/生体濃縮されるセシウム
3 夢を追って
食欲は研究の母/見果てぬ夢/世界に広がる栽培キノコ/流行るキノコ鍋
4 腐らせること
キノコが沈めた軍艦/なぜ、石炭ができたのだろう/腐る落ち葉/自然界に無駄はない
5 森を支えるキノコ
乳母になったキノコ/遺産で育つベイツガ/熱帯雨林を育てるニセショウロ/ユーカリとコツブタケ/ツンドラのキノコ
6 環境異変を告げるキノコ
はずれだしたジンクス/マツ枯れとキノコ/消えるナラ林のキノコ/炭で樹勢回復と放射能除染を
7 マツを助けたショウロ
ショウロと炭の出会い/大津波に耐える/消えた高田松原の再生/マツとお宮さん
8 キノコの教え
嫌いになったマツタケ/寄生か共生か/共進化する植物とキノコ/矛盾する二面性──競争と共生
おわりに──「共生する木と気」を植える
参考文献
地球と生物の変遷
レビュー(13件)
共生という生き方
キノコは木の子から来ているとのこと。キノコは野菜の一種と思っていたがそうではなく菌類の繁殖装置であり、菌界は動物界、植物界に並ぶ存在と聞くと驚く。ちなみに、菌類と細菌は別物ということらしい。菌類は基本的に他の生物に依存して生きるしかない生物である。その生態には寄生、腐生、共生の3形態がある。最後には宿主を殺してしまう偏利的共生では自分も死んでしまうので、相利共生が最も進化した共生のあり方である。環境破壊によりキノコもめっきり見られなくなったという。それと共に、森林もどんどん枯れてしまっているそうだ。この現状に対し著者は土壌に炭を埋めることで木を回復させる運動に取組んでいるそうである。人間も菌類に学んで地球との共生を考えねばならいというのが著者の主張である。
有り難い
面白かったです。すぐに手元に届くのが感激です。