本書は、理工系の学部学生、特に初年度の学生を対象として書かれた最新の「物質科学」分野のテキストである。現在の物質科学の分野は、物理、化学、生物などの旧来の科目を越えた境界領域にまで広がっている。この物質科学の全体像を敷衍するのは容易ではないが、本書はおもにこれから物質科学を学びはじめようとする学生を現代物質科学の世界に導き、その世界を概観してもらうことを意図して書かれたものである。基礎的な内容から最先端の内容まで書かれてあり、初学者のみならず啓蒙書として幅広い読者層で読まれることが期待される。
第1章 極低温の世界
第2章 核磁気共鳴による物質のミクロな情報
第3章 レーザーと物質科学
第4章 X線顕微鏡で見るミクロの世界
第5章 原子核共鳴吸収・散乱を用いた物質科学
第6章 ナノ系の物理と量子力学
第7章 物質内部は量子の世界
第8章 金属錯体の形から何がわかるか
第9章 超高圧の世界
第10章 サイズと次元に支配されるナノメートル物質の世界
第11章 機能性有機物質をつくる
第12章 化学反応を分子レベルから眺める
第13章 化学が行う物づくりの最先端
第14章 バイオセンサーの世界
レビュー(0件)