日本の近代思想において哲学を考えることは、日本の哲学的な経験を通じながら、そこに普遍化への努力をどう見ていくのかということになる。本書は西洋哲学の受容と展開だけでなく、中国哲学やインド哲学などにも目配りをして、近代の日本哲学のダイナミズムを明らかにする。
総論 哲学という問題系
1 日本哲学の系譜学
一 日本哲学と中国哲学
二 二つの啓蒙ーー福沢諭吉と中江兆民
三 霊魂不滅論争
1 資料編
2 アカデミズムとしての哲学の成立
四 東京学派の哲学
五 近代日本における中国哲学
六 近代日本におけるインド哲学
2 資料編
3 帝国の哲学
七 京都学派の礎ーー西田幾多郎
八 世界史の哲学ーー高山岩男
九 帝国日本を支える論理ーー田辺元
一〇 フィロロジーの行方ーー和辻哲郎
3 資料編
4 脱出の方位
一一 偶然性と未来への志向ーー九鬼周造
一二 ディアスポラの哲学ーー三木清
一三 マルクス主義哲学ーー戸坂潤
一四 東北大学で展開した哲学ーー高橋里美と高橋ふみ
4 資料編
5 戦後の哲学
一五 戦後民主主義ーー丸山眞男
一六 戦後マルクス主義哲学ーー梅本克己
一七 経験と思想ーー森有正
一八 神秘についてーー井筒俊彦
一九 立ち現われ一元論ーー大森荘蔵
二〇 共同主観性ーー廣松渉
二一 あわいの哲学ーー坂部恵
二二 装飾的思考ーー北川東子
二三 「自分」という謎ーー池田晶子
5 資料編
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