幕末期、外国船来航および開国にともない、キリスト教のカトリック・プロテスタントが流入した。浄土真宗の僧たちは、香港や上海で出版された漢訳洋書・聖書などを参考にして排耶論を構築、排耶書を執筆し、咸宜園をはじめとする漢学塾等で、最新の国際情勢やキリスト教に関する情報を得るだけでなく、人脈を活かし明治新政府との関係構築の上で大きな役割を果たした。当時の浄土真宗がおかれた状況を、東アジアという広い視点で、政治との関わり、漢学が僧侶の学問と人脈形成に果たした役割、海外布教の実態と現地における交流について検討した一冊。
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