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《あとがき》より抜粋 本書では、龍神さまを、我々の好ましいイメージだけを盛り込んで偶像化したりファンタジックな内容にすることはしておりません。 龍神さまを我々の心の影やイメージだなどと思っていては、把握しきれない部分があります。はっきりいえば、そのような捉え方は間違いだと思うからです。 龍神さまは、仏さまと違って、甘えきっていい存在でもないのです。 つまり、どうしても?神霊?という我々とはまったく別個な存在とどう付き合うかという、普通の感覚からすれば荒唐無稽といえる内容になるのです。 その点はなるべく、日本古来から先人がしてきた、そういう自然霊との付き合い方をもとにして、本書を書いたつもりです。 なお、本書では一応、神社に祀られている龍神さまについても言及しましたが、インド由来の天部にてもあれ、日本の神衹にてもあれ、仏教徒の立場からは、同じ道を歩む仲間です。 あなたも、龍神さまに、姿は見えないけれど確かに存在する?隣人?として親しみ、ちょっと変わった楽しい人生を歩まれてみてはどうでしょう。 イントロダクション 第一章 龍神とはなにか 龍はいるのか?/龍は、います! 第二章 インドの龍(ナーガ)とは すべてのナーガの母カドゥルー/乳海攬絆とヴァースキ龍王/悪龍と善龍/狡猾な龍 タクシャカ/ヒンドゥー教におけるナーガ信仰/ナーガ・パンチャミー/お釈迦さまに帰依するナーガたち 第三章 大乗仏教の龍王たち 大乗仏教とは/龍女成仏の話/難陀と跋難陀/お袈裟と龍/八大龍王/水天/倶利伽羅龍王/広目天 第四章 中国の龍神信仰 中国における龍のイメージ/伏義と女禍/海を渡る龍神 第五章 日本の龍神信仰 改悛する龍の伝説/人間から龍になる/高僧を助け導く龍神たち/神衹としての龍神 第六章 龍神さまのご利益とは 龍神さまは「水の神」/お稲荷さまと龍神/弁才天/弁才天浴酒と「修義」/法界一如観/龍神信仰の真のご利益/人間の幸せとは/生態系への帰依こそが龍神信仰 第七章 龍神さまとの付き合い方 神は非礼を受け給わず/まほろば/龍神さまはあなたのお友だち/守護神とは何か/龍神さまのお祀りの仕方/龍神さまへの朝夕のお勤めについて 第八章 龍神信仰について質疑応答 動物霊だからダメなのか/祀る場所について/霊的な現象について/あちこちの龍神さまにお参りしてよいか/神社の土を持ち帰ったのだが/龍神さまを会社に祀りたい/縁結びのご利益について/龍神さまの好物について/龍の置物を信仰対象にして良いか/龍は金属が嫌いなのか/龍と風水について/戌年生まれは龍と相性が良くないのか/天候と龍神さまについて/西洋のドラゴンについて/龍神さまの崇りについて/龍を使役できるか/インドのナーガについて 付録1 全国・龍神さまの霊場一覧 付録2 龍神さまの簡単な拝み方 付録3 龍宮城のイメージワーク おわりに
レビュー(7件)
単なる風水やスピリチュアルでは無くもう一歩深く龍神とは何か? 特に大乗経典に出る龍神の事が詳しく書かれています。 勉強になりました。
どうもありがとうございます。 楽しみにします。 どうぞよろしくお願いいたします。
中国の龍信仰についてもう少し詳しく書いてあると良いと思いました。一番知りたかったのが、中国での信仰でしたから。仏教での立場、キリスト教での立場、スピリチュアルでの龍についてを冷静に書いてあり、とても良いと思います。著者さんが仏教ですくわれた方だったので、日本に仏教があってよかったなと思いました。
読みやすい!
とても読みやすい文章です。まだ途中までしか読んでおらず、一度読んだくらいで理解出来るわけもなく。知ることの有り難みを思いつつ、最後まで読んで、また読みかえしてを繰り返します。
ただ運が良くなる龍の本ではなく、心のありかたや神様のことがわかってよかったです。 ありがとうございました。