江戸時代、幕府の命で人々は仏徒となることを義務づけられ、寺は特権的立場を得たといわれてきた。だが内実は、制度の恩恵外におかれ、火の車の零細寺院が無数に広がっていた。収入減と増える借金、資産処理をめぐる檀家との対立、先代住職の老後保障など、課題山積の経営状況を活写。寺の存続をかけ、地域を巻き込み展開した住職たちの苦闘に迫る。
現代につながる江戸の仏教ープロローグ
近世寺院とはなにか
仏教を取り巻く社会環境
寺檀制度の外側
苦しい台所事情
禁制宗派の生きる道
進む過疎、消える住職
住職の引き継ぎも金次第
寺の経営戦略と地域
寺院資産は誰のものか
知名度を上げろ
近世寺院が語るものーエピローグ
あとがき
参考文献
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