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1970年のデビュー以来、伝説の10日間日本武道館公演などで知られるバンド「オフコース」として約20年間活躍し、その後、ソロとなり、数多くのヒット曲や心に沁みる楽曲を作り歌ってきた小田和正さん。 今年8月、史上最年長アリーナツアーの自己記録を更新。76歳となった今でも、ライブに駆けつけるファンは年間30万人を超え、広いアリーナを縦横無尽に駆け抜けながら3時間近くのライブを精力的に展開しています。 ただ、そんな小田さんの人生について、これまで詳しく語られたことはありませんでした。 本書では、著者が約20年にもおよぶ年月をかけ、小田さんの幼少期から現在までの76年の音楽人生を、本人インタビューを中心に取材。幼少期に出会った音楽、学校の帰り道、聖光学院の同級生だった鈴木康博さんとビートルズの歌をハモる楽しさを知り、音楽の道へ。13人しか観客が来なかったコンサートなど、二人のオフコースの下積み時代、五人のオフコースとなり、スーパーバンドに成長していく中での鈴木康博さんの脱退、そして四人のオフコースになるも解散……。当時のレコード業界やレコーディング風景から、「さよなら」や「眠れぬ夜」「YES-YES-YES」「ラブ・ストーリーは突然に」など大ヒットした数々の名曲の誕生秘話も明かされます。 元オフコースのメンバーの方々の貴重な証言をはじめ、盟友・吉田拓郎さんから見る「人間・小田和正の魅力」や、初期のファンクラブ会員だった作家の川上弘美さんが見た2人のオフコース時代も読みどころの一つです。 ストイックなまでに、自分の理想とする音楽を追求してきたアーティストの一大叙事詩ともいえる記録です。 ■著者の追分日出子さんより 小田さんには2005年以降、繰り返しお話を伺ってきました。この約20年間の小田さんの言葉がずっしり入っています。さらに、親族、友人、音楽関係者、スタッフなど、50人を軽く超える方々に話をうかがいました。とくにオフコースメンバーの方々と、一人ずつお会いし、じっくりお話をうかがったことは貴重だと思います。オフコースの〈光と影の歴史〉について、当事者たちが語る初めての本になりました。また1970年代、音楽の世界が大きく変わっていく現場にいた人々の貴重な証言など、〈時代の中の小田和正〉を意識しました。さらに2022年2023年の全国ツアーにはスタッフのようにすべて同行、ツアーコラムを評伝の間にはさみました。多くの楽曲について、その背景を知ったうえで、改めて味わっていただこうと、結果的に、60曲もの歌詞を引用しました。小田さんの歌詞は、ご自身の心のなかを見つめ、それを言葉にしています。改めて、小田さんの音楽人生とその歌詞を味わっていただけたらと思います。
レビュー(24件)
楽しく読みました。
内容は小さい時の頃のエピソードなど楽しめました。 本が分厚く、持ち歩きに無理。 本当に字が小さくて凹みました。 小田さんの77歳の年齢 ファン層広くても、老眼組も多いと思います。 もう少し、配慮して欲しかった活字でした。 内容は楽しめました。
渾身の作品と思います
小田さんについて書かれた書籍は何冊かありますが、今回は、追分日出子さんによる集大成的な1冊になったと思います。 まだ、すべてを読んでないですが、大切にしていきたいです。
WEARE,OVER, 高校生のころ、 武道館へ行きました! 懐かしさと感慨に包まれます。
オフコースの終わりの頃に存在を知って聴きはじめ、それから約40年。 自分が影響を受けた時代は小田さん的にはどうだったのか、 自分の時間軸を照らし合わせて読んでみると意外なことも多く 個人的にはとても感慨深かったです。 本人以外へのインタビューも貴重ですね。 とても読み応えがありました。
欲しかった本なので、届いた時は嬉しかったです。