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皇族華族の内面をこれほど正確に描ききった小説は 読んだことがない。傑作である。--歴史学者・磯田道史 いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしいーー 梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。 方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、一刻も早く、良縁を見つけてやらなければならない。 聡明で率直、そして行動力に溢れた伊都子妃は、誰も思いつかなかった方法で、娘の方子女王を〈皇太子妃〉にする道を見つけ出すが……。そのために乗り越えなければならない課題は、伊都子妃の想像を越えるものだった。 高貴なる人々が避けては通れない縁談を軸に繰り広げられる、ご成婚宮廷絵巻が幕を開けます。
レビュー(78件)
「女の親にとって、子どもの相手をきめることぐらい、むずかしくて楽しいことはありませんから」主人公の梨本宮伊都子妃ではなく、大宮(貞明皇后)のセリフですが、これが一番印象に残ってます。 戦前の華族がいる時代では、子どもの結婚相手を探して決定するのはなんとなく男親かと思っていました。女親が大活躍してたのですね。面白い。 人間関係が複雑なので家系図があったらよかったです。
李王家はイメージと違っていた
李方子さまのドラマを以前見たことがあり、興味がわいてすぐ手にとりました。 さすが林さんですね。歴史ものは固い感じで読むのに難儀することもありますが、 林さんの作品はやはり、話の運び方が軽妙で、とても楽しく読ませていただきました。 ルンルンを買っての時代から読ませていただいているのですが、年を重ねられて ますます面白い作品をだされることにいつも感心いたします。
期待していましたが、字が小さく、重く、内容も残念な印象です。 売りに出します。
林真理子さんのファンです。 届いてからすぐに夢中で読みました。当時も現代も、結婚は大変ですね。いろいろ考えさせられました。 読んで損はないと思います。
やっと、届きました。 その時代の貴重な事柄が詳しく書かれています。