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人生の理不尽にそっと寄り添い、じんわり心にしみ渡る。 今だからこそ読みたいベストセラー、ついに文庫化! 独りだから、そばにひとがいるありがたさを知る。 ーー 女優・作家・歌手 中江有里さん 女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が、急死した。 僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。 そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。 本屋大賞から生まれたベストセラー、待望の文庫化。
レビュー(794件)
小野寺氏の本を初めてよみました。とてもおもしろかったてす。
さすが本屋大賞で上位に入るだけはありますね。一気読みでした。
じわじわと後から来る
大きな変化のある作品ではないけれど、日常の生活が描かれていて、 読んでいる時よりも読み終わってからの方が楽しくなる作品でした。 本は瞬間にその人の人生へと入ることが出来て楽しいですね。 過激な変化や推理、サスペンスなどが好きな人には物足りないかも知れませんが、 人の人生を横で一緒に見るみたいな雰囲気が好きな人にはお勧めかなと思います。 続編もない様なのでどんな風にその後生活するのかなあま?と読み終わってから想像して楽しんでいます。 主人公の男の子、好きです。良い子だなと思い見守りたい気分になりました。
幸せとは何かを考えさせられる、心温まる物語でした。ラストは主人公の幸せを切に願いました。
小野寺さんの本は初めて読みました。 はじめは短く淡々とした文章に戸惑いましたが、読み進むうちにどんどん引き込まれて行き、あっという間に読んでしまいました。続編も楽しみですし、これまでの作品も早速購入しました。