古代の人びとは大地といかに関わり、どのような意識を形成していたのか。国(くに)魂(たま)・開発・所有と売買・禁(きん)忌(き)・天皇という五つの視点から、地方と都の人たちの大地をめぐる豊かな営みや、土地に対するユニークな信仰を追究する。大地の神霊を畏怖する「未開」な心性と「文明化」との葛藤の過程をたどり、日本人の宗教的心性のひとつの根源を探り出す。
古代に大地的霊性を探るープロローグ/大地と国魂(物実の土/大地に内在する国魂/国造と大地の支配/オオクニヌシと大地/「見る」「狩る」「食べる」)/大地の開発(開発と神霊/「文明化」としての開発/墾田永年私財法と荘園開発)/大地の所有と売買(土地所有の原理/土地売買の世界)/大地の禁忌(犯土と土公/地神を鎮める/平安貴族と大地の恐怖)/大地と天皇(天皇の身体と大地/狩猟と行幸/食国から王土へ)/大地をめぐる「未開」と「文明」-エピローグ
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