●「聴く保育」の指導法を、豊富なイラストで解説。保育実践が全部見開きページで完結するためわかりやすい。多忙な保育士にも、また幼稚園の現場でもすぐに実践可能なヒントが満載。
●子どもの話を聴いてあげなくてはいけないのは,その子のことを承認してあげるためです。子どもは,自分のことを承認してほしくて私たちに語りかけてきます。私たちが上の空で子どもの話を聞いていると,子どもは何度でも同じことを言ってきます。それは,承認してもらっているという実感がもてないからなのでしょう。相手の話を「聴く」こと=相手を「承認する」こと,なのです。もちろん,聴いてほしい,承認してほしいのは,保育者に対してだけではありません。4,5歳にもなれば,お友だちからの承認もほしくなります。それを実現するためには,子ども同士が聴き合う保育室をつくらなくてはいけません。お友だちの話は静かに聴くこと,大きな声を出す人の意見ばかりが通ってしまわないように誰の意見も対等に聴くこと,そんな規律が保育室には必要です。さてその手始めは,保育者の言葉数を減らすことと声のトーンを落とすことです。保育者がしゃべったぶんだけ,子ども同士が聴き合う時間が減りますから。
●目次
まえがき
第1章 「わからなくて,困っている」を聴く
-- 「できるーできない」から「わかるーわからない」へ
1 いま何をするのかがわからない(エピソード1-5)
2 保育室で何が営まれているのかがわからない(エピソード6-8)
3 次にすることがわからないから動けない(エピソード9-10)
4 保育者の期待していることがわからない(エピソード11-15)
5 困っていても,どうしていいかわからない(エピソード16-19)
第2章 置いていかれる子どもの声を聴く
--どの子もこぼれ落とさない保育の手だてー
1 はずれていく子どもを,担任の近くに置く(エピソー ド20-22)
2 こぼれ落とさない保育の本体をつくる(エピソード23-28)
3 子どもをつなぐ(エピソー ド29-33)
第3章 「承認してほしい」気持ちを聴く
--子ども同士が聴き合える保育室に
1 保育者の言葉数を減らす(エピソード34-37)
2 子ども同士が聴き合うための手だて(エピソード38-41)
第4章 子どもの「やりたい」を聴く
--保育内容を工夫して,「やりたい」をつくる
1 リーダーを「やりたい」(エピソード42-44)
2 お手伝いから当番へ(エピソード45-47)
3 1年を通して「やりたい」をつくる(エピソード48-55)
第5章 子どもの「ムリ」を聴く
--子どもに合わせて,保育を「カスタマイズ」する
1 園生活は「ムリ」だらけ(エピソード56-60)
2 「出た先の保育」を考える(エピソード61-64)
3 個別指導で,できることを増やす(エピソード65-68)
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