本書は日本の高等教育機関に留学したインドネシア人たちの20年について「留学生」の立場から描いたものである。日本でインドネシア人留学生たちが見た世界、留学を終えて帰国したインドネシア人たちがそれぞれのキャリアの中で見た世界、その中での「日本留学」経験はどのようなものであったのだろうか? またどんなことが関係し、影響したのだろうか? 教育人類学の立場から留学生の文化習得プロセスの解明を目指す。
はじめに
I部 留学生について調べるー研究の枠組みと方法ー
1章 留学生の世界について学ぶということ
2章 参考にした理論的枠組み
3章 これまでの研究の方法と概要
4章 本書に登場するインドネシア人留学生
II部 日本に留学したインドネシア人留学生の見た世界ー1990年代前半ー
5章 留学生が生まれる仕組みー国家政策と留学制度ー
6章 大学院生が体験した研究室コミュニティ
7章 学部生が日本人学生と「友人」になることは難しい
8章 日常生活ー「インドネシア」の生活ーから見えてきたもの
9章 家族を呼び寄せて留学生活を送る
III部 帰国直後から数年後のインドネシア人元留学生の見た世界ー1990年代後半ー
10章 インドネシア人の留学の歴史と在日インドネシア人留学生協会の活動
11章 留学中から帰国後につながる活動ー官庁職員のキャリアからー
12章 留学=学位(博士号)-大学教員のキャリアからー
IV部 留学から20年後のインドネシア人元留学生の見た世界ー2010年代前半ー
13章 留学経験の中から主体的に選択して活用する大学教員の世界
14章 多様なキャリアの中で日本留学経験を生かす官庁職員の世界
15章 改めて日本留学を考えるー他国留学や近年の日本留学との比較からー
V部 留学生、元留学生の見た世界から日本の高等教育を考える
16章 留学生教育研究と大学における教育の国際化ー博士号の問題からー
17章 これからの日本の高等教育を考えるー留学生の見た世界と元留学生の見た世界からー
参考文献
初出一覧
おわりに
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