日本で唯一の北極冒険家である著者が、2019年に若者12名を引き連れて行った「北極圏を目指す冒険ウォーク」。北極圏ルート600kmの踏破に挑んだ若者たちの約1ヶ月間の物語を書き下ろした極地冒険紀行である。アウトドア初心者だった参加者たちが、自然の厳しさの中で自分自身と対峙し、心技体ともに成長していく姿が描かれる。同時に、著者自身も自らの冒険人生を振り返りながら自己との対話を深め、冒険とは何か、挑戦とは何か──といった論考を重ねていく。臨場感のある描写と硬質な筆致によって読み応えのある冒険紀行になっているとともに、著者がこれまで修得した冒険の知識や技術を惜しげもなく書き記した、画期的な冒険読本ともいえる一冊である。
プロローグ 南極で新たな旅を思う
第一章 冒険のはじまり
第二章 現地での準備
オタワ・イカルイット
第三章 バフィン島の岩峰群をゆく
パングニタング〜キキクタルジュアク 二〇〇km
第四章 キキクタルジュアクでの事件
第五章 海氷上の進行
キキクタルジュアク〜ケープフーバー 一六〇km
第六章 闘うチームへ
ケープフーパー〜クライドリバー 二五〇km
〈附記〉北極圏を目指す冒険ウォークを振り返って
●あのときの景色が忘れられない 松永いさぎ
●自分の心に従うのは誰にもできることではない 池田未歩
●あんな辛い思いをしたのにまた行きたくなる 西郷琢也
●月日が流れるごとに冒険の持つ意味が増え続けている 花岡凌
あとがき
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