日本社会では9割の人が中国に「親しみを感じない」というが、過半数が日中関係は重要だとする。中国との関係は多くの分野で深化しているが、その「中国」は、国家としての中華人民共和国というより、台湾・香港・マカオ・華人を含めた多様な中華世界だろう。その中華世界を政治から文化に至る多方面の専門家が解説する。
序 章 「中国」の輪郭と中華世界(川島真)
第1部 制度・政策、経済・技術から捉える中華人民共和国
第1章 政治ーー一党支配の歴史と統治のメカニズム、将来の課題(鈴木隆)
第2章 外交ーー中国の構想する世界と中国の自画像(川島真)
第3章 軍事ーー強大化する軍の実像(山口信治)
第4章 法律ーー中国が目指す「法治」(石塚迅)
第5章 経済ーー世界最大の経済大国にむけた発展の軌跡と展望(森路未央)
第6章 科学技術ーー知のオープン化が生み出す創造大国(高口康太)
第7章 農業ーー農業大国の実態とその構造転換(寳劔久俊)
第2部 社会・文化からみる中華世界の広がり
第8章 社会ーー一元化と多元化、社会変容の力学(及川淳子)
第9章 文学ーー時間を往来して自由に旅してみたい(橋本雄一)
第10章 教育ーー中国と台湾、合わせ鏡の教育改革(山崎直也)
第11章 映画ーー巨大市場の光と影(菅原慶乃)
第12章 宗教ーー統制をすり抜けボーダーを越える信仰(倉田明子)
第3部 華僑・華人世界、台湾、香港・マカオからみる中華世界
第13章 華僑・華人ーーチャイニーズネスの再考(奈倉京子)
第14章 台湾ーー中華世界の周縁に根づいた民主主義(松本充豊)
第15章 香港・マカオーー東西をつなぐ小さな土地の大きな力(倉田徹)
第16章 日中関係の近現代史ーー新時代への転換を模索して(孫安石)
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