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小さな病院は命がけでコロナに立ち向った。 『神様のカルテ』著者、最新作! 感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける 現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説! 「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか? 残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」--本文より 【編集担当からのおすすめ情報】 80以上のメディアで絶賛された 夏川草介氏の最新作、文庫化! 一番の敵はウィルスではなく人の心の中にある。 ーー谷原章介氏(俳優) 人間が、利己的遺伝子の乗り物ではなく、 利他的共存の中でしか生きられない生物であることを 改めて知らしめてくれた、優れて現代的な物語。 ーー福岡伸一氏(生物学者) 最前線でコロナと戦う 医療従事者たちの真実の姿にふれ、 己の無知と無関心を恥じた。 私たちはこの記憶を、忘れてはならない。 ーー宇垣美里氏(フリーアナウンサー)
レビュー(62件)
同じように医療現場で働く者としては、同感できる部分と もっと悲惨な現状なのだと声を出したい部分と いろいろですが・・・世の中の人に知って欲しい部分もあり 自分の中の癒やしになる部分もあり。 コロナ禍が続く現実の中で、これを世に出した筆者の勇気に 心を打たれました。
コロナ感染症にひたむきに取り組む医療現場のことがよく分かる。是非、あとがきまで読んでいただきたい。
コロナは、しつこい。
今も、コロナは凄く、医師達が、本当に、大変である事実が、良く、書かれていると思いました。毎日、死者が、多く、コロナになっても、病院で診てもらえず、自宅療養で入院も出来ず、お亡くなりになる方が多く、行動制限無しと言われても、怖くて、外出、出来ません。もぅ、3年です。恐ろしい、時代です。
現場へのエール
新型コロナがはやり始めた頃、受け入れる病院は限られていた。中等症扱いだが重篤な患者や、介護の必要な患者。自分たちが感染しないように試行錯誤しながらも必要な医療を届けられるように、みんな必死になって対応していた。この本を読むとその頃、確かにこのような状態だったというのを思い出す。現場へのエールと捉えた。