空前絶後の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。いまだ解明されていない感覚と知の構想を膨大なデッサンと手稿から精緻に読みとく。
「私は自然から学ぶ」と言い、飛翔する鳥、洪水、回転式飛行機、人体解剖図と多彩なテーマでデッサンを描き、詳細な観察記録を残したダ・ヴィンチ。「運動」に最大の関心を向け、変化の中にその物の「個体性(そのものらしさ)」を探ったダ・ヴィンチの「自然知能の構想」を、人間の感覚・知性・経験を拡張するオートポイエーシス/システム論の牽引者が鮮やかに描きだす。
■第1章 見果てぬ構想──ダ・ヴィンチ・システム
1 同時代的な問いのウイング
2 思考・作業・経験──ダ・ヴィンチ・システム 1
3 ダ・ヴィンチの「注意能力」は何に向かっていたか──ダ・ヴィンチ・システム 2
4 エクササイズとしての経験──探求の方法論的な原理
■第2章 生成するダ・ヴィンチ──主要草稿(1475〜1519年)から
1 『トリヴルツィオ手稿』(1487〜1491年、35〜39歳)
2 『パリ手稿B』[アッシュバーナム手稿Iを含む](1487〜1491年、35〜39歳)
3 『パリ手稿A』[アッシュバーナム手稿2を含む](1492年、40歳)
4 『マドリッド手稿I』(1493〜1500年、41〜48歳)
5 『鳥の飛翔に関する手稿』(1506年、54歳)
6 『パリ手稿F』(1508年、56歳)
7 『ウィンザー手稿』(1475〜1518年)
8 『水の研究』[素描集、第一篇、風景・植物・水の習作](1509〜1513年、57〜61歳)
9 『解剖手稿A』(1510年、58歳)
10 『絵画の書』(メルツィ編)
■第3章 ダ・ヴィンチ的科学──人類史の不連続点
1 ダ・ヴィンチ的科学の特質
2 近代科学の前線
3 デュアル・リサーチへ
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