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1000万部を超えるベストセラーとなった『ダ・ヴィンチ・コード』はじめミステリーの名翻訳家として知られる著者が、長年にわたって予備校や翻訳学校で教えてきた中で、「日本人なら必ず誤訳する英文」の例を収集し、解説したものが本書である。まずは問題に挑戦し、それから訳例と解説を読むという構成になっている。英語に自信のある方々はぜひご一読いただきたい。大学受験生、TOEIC学習者、仕事で英語を読む必要のある方々、翻訳家志望者…相当の英語力がある人でも、そう簡単には正解できない、手応えのある問題がそろっている。きっと「目からウロコ」の連続だろう。とはいえ、難解でひねくれた英文を集めたわけではない。英語としては自然だが、日本語の発想や学校で習った文法の誤りなどによって、日本人が誤読しやすい英文が集められているというわけである。読者は自分の英語読解力に欠けていた部分を発見し、飛躍的な進歩を遂げることができるに違いない。本書は実力のある人をさらに上へ押し上げる、他に類を見ない一冊である。
レビュー(43件)
読みにくいです
I waited fifteen minutes - they seemed as many hours to me.をどう訳すかと表紙に書いてあります。この文章ではasがポイントとなります。つまり、高校の英語がある程度できない人には、難しい内容です。
面白い一冊
最近、同じ著者による「悪訳する・・・」が出版されましたが、はじめのこの一冊の方が面白かったです。 むずかしい英文には見えない一文も、言われてみれば、ここってどう読むのだろう?日本語にすると??と考えながら、英文を読み始めるきっかけになりました。
間違って覚えていたことや勘違いなど発見できます。 あまり読んでいません。 図書館で借りれば良かったです。
翻訳
実際に翻訳を仕事にしているのですが、読み物として重し買ったです。 ただ、『こんなに意地悪な状況はあんまりないな』と思うような例題もあり、前後関係を読めば分かるけれど、英語圏の人間でも相当国語力がないと意外とこんなのまちがえるよっと思うものもあったので結構高度です。
英語が出来るのと翻訳が出来るのは別だと改めてこの本を読んで思いました。買う価値のある本だったと個人的には思いました。