信濃の和算史に関する研究を続けてきた赤羽千鶴氏によって記され、昭和53年に発行された『信濃の和算』が、オンデマンド版として復刊。
信濃は、歴史的経緯や地理的特性から、東・南・中・北信の地域間の結び付きが希薄であり、和算についても、その伝来発達に大きな違いがみられた。西洋数学が教育現場に導入されるまで、日本で独自に発展し続けた和算。しかし、その消滅から長年月を経ているため、資料が乏しく、信濃の和算の全貌を明らかにすることは極めて困難である。
本書は、各地における和算家の家に伝えられている遺品や神社仏閣に現存している算額などを手がかりにしながら、実地調査を重ねて記された。
和算の概要についても触れながら、東・南・中・北信の地域区分に従って、各地の和算家について明らかにしている。附録においては、全国と信濃の和算家を対比して、主要と思われるできごとを年表にまとめている。
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