毒疫に覆われた帝国・剋。現帝の崩御により混乱を極める中、慧玲は変わらず後宮食医として治療に努めていた。
元宵祭の夜、失踪していた皇太子として帰還した鴆と特別な感情を確かめ合った慧玲。しかし、宮廷に滞在していた蜃王に見初められてしまう。
二人の気持ちが交差する中、身に宿る鳳凰の力によって大規模な解毒を行った慧玲は、その反動で命の危機に瀕してしまう。一方、鴆は彼女を救える特別な毒杯の調査を進めるがーー毒疫の核心に迫る時、ついにあの人物が動き出す。
◆◆◆登場人物◆◆◆
【慧玲(フェイリン)】
暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。
【鴆(ヂェン)】
怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。
レビュー(4件)
・料理で事件を解決するシチュエーション自体は好み。 ・7章では、蜃王が重度の穀物アレルギーであることを見抜き、それに対応した料理を作ったことは、さすがである。ただ、慧玲が鴆に「蜃王の料理を作る」と言った場面の情報では、「蜃王が重度の穀物アレルギー」とまでの考えに至るのは不十分では? ネタばらし前の伏線が少ないのでは? 蜃王に出したメニューが具体的に出て気も良かったのでは? ・最後に皇后が陰謀を巡らしている場面が出てきた。どこまで引っ張るのか? 皇后が陰謀を巡らさなくても、今巻の話は成り立っている。