幼少期から抱き続けた作家への夢を、小説『薔薇の名前』によって実現したエーコにとって、物語を書くことと、学術的な理論書を著すことは、どのような関係にあったのか。二〇〇〇年以降、批評と創作の双方に軸足を置きながら、自らの集大成に向けて歩み始めたエーコが、文学についての思索をまとめ上げた渾身の一冊。
序
文学の機能
「天国篇」読解
『共産党宣言』の文体について
ヴァロワの霧
ワイルド──逆説と警句
ある学士芸術家の肖像
ラ・マンチャとバベルのはざまで
ボルヘスとわたしにおける影響の不安
カンポレージについて──血、身体、生命
象徴について
文体について
雨のなかの鉄道信号機
形態の汚点
間テクスト的アイロニーと読みのさまざまなレヴェル
詩学とわたしたち
反アメリカ三世代のアメリカ神話
偽りの力
どのように書くか
原 注
訳者解説
人名索引
作品・文献索引
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