紫式部や清少納言をはじめ、厳格な規範や習慣に縛られ苦悩を抱えながらも幸福を求め人生を謳歌した女性たち。誕生から成長・結婚・出産・キャリア・終活まで、貴族女性の生涯を掘り下げ、宮廷での生活、愛憎渦巻く人間関係、人生の哀歓に迫る。驚きと共感に満ちあふれた「あはれ」で「をかし」な女性たちの生きざまとはーー。
女性たちの歴史と物語を通して紡がれる、1000年の時をへてもなお色あせない人間ドラマ。
『源氏物語』『紫式部日記』『枕草子』ほか、古典文学をわかりやすく、より深く愉しむための新たな知見や視点満載の書。
はしがき
I 幼き日々
*上級貴族が喜ぶ女子の誕生
*乳母に育てられる
*誕生を祝う儀式
*健やかな成長を祈る袴着
*女君に仕える愛らしい女童
*愛らしい童女のファッション
II 見目麗しい姫君となる
*裳を着ける成人の儀式
*黒髪は美人の象徴
*念入りに化粧する
*藤原行成の書は宝物
*婚活に備えて和歌の修練
*平安女子は琴・琵琶が上手い
III 素敵な女君となるために研鑽を積む
*淑女としてのマナー
*五節舞姫に選ばれる
*ファッションセンスを磨く
*光源氏が選んだ女君の新春ファッション
*密かに漢籍を学び、教養を高める
IV 夢見る結婚
*平安女子が語るイケメン
*素敵な男君に見初められる
*平安男子が求める理想の妻
*裁縫と染め物上手は妻としての最強のスキル
*女子主導の結婚のセレモニー
*正妻と妾妻の格差
V 天皇の后となる
*父親の悲願は娘の入内
*后たちの住まい
*后たちの熾烈な争い
*入内して求められる皇子出生
*命を賭しての出産
VI 日々の暮らしの楽しみ
*心躍る物見
*物詣をして願いを叶える
*春秋の楽しみ
*夏と冬を快適に過ごす工夫
*香を楽しむ
VII キャリアウーマンを目指す
*女官として後宮に就職
*宮仕えをして世間を知る
*宮仕えの悲哀
*宮仕えで煌びやかな女房装束を纏う
*親王の乳母となる
VIII 神に仕える内親王と女王
*伊勢の神に仕えた斎宮
*伊勢下向への儀式
*王城鎮護の神である賀茂大神に仕えた斎院
*斎宮寮と斎院御所における楽しみ
*斎宮女御の誕生
IX 平安女子の終活
*病におののく
*老いを感じる
*平安女子は老後も元気潑剌
*出家を望む
*葬送の儀礼
〔源氏物語 登場人物紹介〕
あとがき
(口絵1)〔平安時代の色目〕
レビュー(0件)