「NYタイムズ」などで絶賛!
インドの霧深い谷に建つ呪われた屋敷。
命を狙われた財産家が用意した二通の遺書。
パーティの夜、ついに惨劇が。
英国ミステリの香気漂う犯人当て!
英国人が建築し、代々の主が非業の死を遂げたグレイブルック荘。数々の事件を解決した元警官のアスレヤは、財産家の主バスカーに請われて屋敷を訪れた。バスカーは何者かに命を狙われ、二通の遺書を書いていた。自分の死が不自然か否かによって、内容の違うどちらかが効力を持つ。それが一族や隣人たちの心をざわめかせるなか、ついに敷地内の礼拝堂で殺人が! だがアスレヤをさらに困惑させる事態が発生し……。インド発、英国犯人当て小説の香気漂う清新なミステリ!
レビュー(13件)
正統派
タイトルに「英国屋敷」とあったためか、舞台がインドであることは意識していたものの、インド人作家によるインド人の名探偵ミステリーであるとはなかなか気づかなかった。舞台であるインドらしさを強調した記述が少ない印象もインド生まれのインド人作家の作品となれば納得だ。 それにしても全編に漂うのは、正統派ミステリーの香気である。古典名作を思わせる重厚感の源は招かれたアスレヤや館の主人であるバスカーのしっかりと骨のある人物像によるところも大きいだろう。 ミステリー好きなら読むべき一作である。 続編の邦訳を心待ちにしている。