「鶏肋」とはニワトリのあばら骨の意で、『後漢書』にある曹操の逸話から取られた言葉。多言語の文献を軸に挿絵・地図・ 美術工芸品・出土文物等を駆使して研究をつづける著者が、捨てるには勿体ない味な史資料を徒然、筆の赴くままに紹介してゆく。アジア、ヨーロッパ、そしてアフリカ(アフロ・ユーラシア)、世界を跨ぎ、人・物・情報が縦横無尽に交流していたモンゴル時代を、マクロ、ミクロ、さまざまな視点から、時に現代・日常生活に引き付けつつ紐解く。
はじめに──書斎から空前の大帝国へ旅しよう!
一三世紀の世界(地図)
チンギス・カン家の系譜略図
重要語彙
1 頓珍漢に筆を執り
1 クビライのマスク
2 権威もつはんこ
3 はんこがもたらす権威
2 ユーラシアの文化交流を眺めれば
1 ユーラシアの東西で読まれた法令書
2 モンゴルの文字の来し方・行く末
3 ユーラシアの東西で読まれた医学書
4 ユーラシアの東西で鑑賞された道釈画
3 クビライの海上展開に導かれ
1 バヤンの肖像
2 一兵卒が語る東南アジア遠征
3 象の輿に乗って
4 キリンが来る!
5 新異なるアフリカ
4 モンゴル経済圏に組み込まれたヨーロッパ
1 描かれたヨーロッパ
2 ヨーロッパの権力者たち
3 ヨーロッパからの輸入品
4 天翔ける駿馬
5 華やかな宮廷生活を送るには
1 君主は錦繍がお好き
2 ファッションモードはカアンから
3 消化・継承されるファッション
6 飲めや歌えやの大宴会
1 オルガンの調べに乗せて
2 奏で称えよ、われらが黄金の歴史を
3 まずは跪いて拝め
4 酒宴におけるエチケット
7 時には雑学・小細工も必要で?
1 追風(おいて)に帆かけて大都へと
2 カアンの絡繰時計──東への影響
3 カアンの絡繰時計──西からの影響
4 もしもし、亀よ、亀さんよ
8 征服された人々の生き様から
1 趙良弼と儒学校
2 文天祥の実像
3 ある南宋遺臣の物語
4 鮮于枢の直筆原稿
9 帝国瓦解までの道程をふりかえる
1 アラクカン家から眺める帝室の攻防──チンギス・カン〜モンケ
2 アラクカン家から眺める帝室の攻防──モンケ〜クビライ
3 アラクカン家から眺める帝室の攻防──クビライ〜トゴンテムル
4 カアンの権力の衰退
5 災厄の根源へ
おわりに──ただいま! 書斎
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