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幕末前夜の「闇の歴史」を暴く! 第1章では、東北地方から北海道、さらには千島列島まで、独自の文化を育んできたアイヌの歴史を照射する。和人が蝦夷地に進出する契機となった北東北の争いから和人の過酷な仕打ちに端を発した「アイヌ三大蜂起」。さらには、老中・松平定信が蝦夷地調査報告書を黙殺した理由にも迫る。 第2章では、幕末に燎原の火の如く盛り上がった尊皇攘夷思想の源流ともいえる国学思想の成り立ちを、荷田春満、本居宣長、賀茂真淵、平田篤胤ら「国学四大人」の軌跡を通じて解読する。 第3章では、天保の改革に挑んだ徳川幕府が「祖法大事」と変革の波に乗り遅れる様を詳述。優秀な官吏が国の行く末を見誤っていく歴史をあますところなく活写する。 第4章では、「なぜ日本の道路舗装率が中国・韓国などより低いのか?」という命題から、いたずらに開発に走らず、身の丈にあった暮らし、完全リサイクル社会を実現していた江戸の暮らしに陽を当てる。
レビュー(20件)
初めての出会いは、書店で偶然目にした『猿丸幻視行』でした。逆説シリーズは文庫化を待って読み進めているというスローペースではありますが、じっくり咀嚼しているつもりです。
下に同じく
20年前から、「逆説の日本史」を読み続けて、一時中断していました。続編が10冊以上も出ていたので、そろそろこなしていこうかと、続き注文第2弾です。単行本の方は、既に明治維新まで来ていましたので、完結間直かかなとも思っています。視点がとても面白い。
アイヌの歴史についてしらなかったので勉強になったのと同時に松前藩の卑劣な手口に驚きました。日本人の宗教については読みながら今までの自分の経験を思い返してみて確かにそうだなと思えるところが多々あり興味深かったです。
欠かさず読んでいます
時代が下がるに従って、著者の主張(想像)より事実ベースの記述が増えています。著者独特の考えやものの捉え方もとても面白いのですが、丁寧に事実を集め、記述を進めているこの巻も非常に読み応えがありました。
面白い
このシリーズはとても面白いです。図書館でも借りれますが、手元に置きたいため購入してます。