夜と猫
: エリザベス コーツワース/藤田 嗣治/矢内 みどり
今から73年前、画家・藤田嗣治は第二次世界大戦後の1949年に日本を離れ、NY経由で翌年フランスへ戻る旅に出た。このNY滞在中に、藤田は詩人で小説家のエリザベス・コーツワースの猫にまつわる詩に絵を提供する。大晦日とお正月のわずか2日間で描き下ろされた十数点の猫たちの吸い寄せられるように美しい素描群は、コーツワースの詩とともに一冊の絵本となった。出版当初、本書には、「この叙情詩は、お日様のような暖かさの野イチゴの呼吸のように、読者の意識に落とし込まれる。田園生活を知り、愛して、そのリズムと美しさを確実に表現できるただ一人のひとだ。」(キャロル・M. リチー、ボストントラベラー)という賛辞が寄せられた。いかに人々へ深い幸福感を与えたかが感じ取れる。藤田とコーツワースをつなぐ「猫」の神秘と謎、温かさ。猫を深く愛した二人の創造者が生んだ幻の名著が、70年の時を超えて現代に甦る。すべての猫を愛する、詩を愛する、藤田嗣治の作品を愛する人々へ贈る。
夜会/猫はどこにいるの/母と娘/日曜日/隠遁者/平穏なヤカン/ある雪の夜に/炉端の子猫/雨/暗闇の詩/田舎の庭/田舎の猫/猫とオーロラ/夜の足跡/風と雨/自動車と猫/黄色い猫/道連れ/子猫/ある若い猫の肖像/開いた扉/ロックアウト/子猫たちが遊ぶ時/猫/おまえがしたいように/単純な方式/クリスマス・イブ/白鳥の綿毛、という名の子猫/四月の夜の嵐/島の猫/まぼろし/男と子猫/亡命者/猫を呼び込む/おわりに 矢内みどり/エリザベス・コーツワースについて/藤田嗣治について
レビュー(4件)
藤田嗣治の猫の絵目当てに、図書館で借りた後、購入しました。 元々、詩は得意ではないので、本書も何篇も理解するのが難しい詩がありました。 あと、翻訳で「スナップドラゴン」「インチ」と、辞書などで調べないと理解できないカタカナがあったのが気になりました。 注釈でページ下に記載するなど、できなかったのしょうか……。 ちなみに、スナップドラゴン=キンギョソウ でした。 毛並みまで細かく描かれた猫の絵は素晴らしいですが、本書を全体的に見るた時の評価としては、私には微妙でなところです。 価格もやや高めに感じました。