硝酸塩への極端なおそれが社会にまん延しており、正真正銘の毒物と考えられたり、ときにはタバコやアルコールよりもおそれられるようになっている。さらに生水は、たとえ硝酸塩含量がきわめて低いとしても、多くの人にとって触れてはならないものと見なされている。マスメディアが繰り返し報じることで硝酸塩の危険性はさも科学的に厳密に立証され、岩よりも堅固で永遠不変の基本的真実であると受け取られようとしている。しかし、現在では、食品中の硝酸塩と人間の健康の関係についてまったく新しい見地から考えることが可能になっている。本書の結論は第5章に示してある。ここで著者たちは、一般的に信じられていることとちがい、野菜中および水道水中の硝酸塩が人の健康に対してまったく危険がないことを示した。
レビュー(3件)
硝酸塩の生物に対する影響に興味があり読みましたが,役に立ちました。
常識(?)を覆す・・・
今まで,環境関係の書物でしつこく記載されていた,blue baby症候群の危険性について否定されている。医学関係の調査背景までは専門外で全く知らなかったものですから,驚きでした。硝酸汚染の危険性を訴える非常に大きな根拠を失ったことにもなる。あとは,富栄養化くらいなのか?ただ,まだ懐疑的なところもあるようだ。 それは置いておいて,非常にためになる本です。