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年をとっても、親になっても、自分の根っこは変わらない。 あの「古本乙女」が、母になって帰ってきた! 趣味と子育ての間で揺れ動く心を軽やかに描いた初のエッセイ集。 『古本乙女の日々是口実』のヒットから5年、息子”アト坊”の誕生とともに、古本乙女の生活も変わった。それでも、カラサキ・アユミの心はいつでも乙女。今日も自分の愛する古本を追い求める! 4コマ漫画「古本乙女の子連れ古本者(?)あるある劇場」も収録。 子供のことが一番大事と思いながらも、大好きな古本を前にすると周りが見えなくなってしまう。 古本世界にもっとのめり込みたいと思いながらも子供への罪悪感で趣味行動に時折ブレーキがかかる。 母親道も趣味道も欲張りたいと思いつつも、ジレンマに悩まされ両方に完全に没頭しきれていない今の私には“中途半端者”という肩書きが大変お似合いかもしれない。 だけども半端者には半端者だからこそ得ることができる、悲喜交々な面白い体験が沢山あるのである。 ーー(「はじめに」より)
レビュー(6件)
前作がおもしろかったので購入。予想通りでした。気持ち、すごくわかります。旦那様にインタビューがしてみたいですね。
前作からの読者です。どちらかというと、今回はカラサキさんにしてはおとなしめの行動でしたが、まだ小さいお子様がいらっしゃることを考えたら、やはり、古本愛はすごいのだなと。古本への愛情が、伝わってくる作品です。読んでいると、謎のパワーを感じます。 旦那様のカラサキさんへのご理解が、羨ましいです。また、続編をぜひ出して欲しい作品です。
古ツア(小山力也)・金原みわの両氏が推薦文を書いているなら間違いないと思い、購入。まだ手のかかる嬰児を抱えた古本ハンター女性の日常を綴ったエッセイ集。抑えきれない古本(屋)欲ゆえの奇抜な言動が、間抜けさと哀愁の入り混じった可笑しみを誘う。書店の福袋の思い出や、母親との関西旅行のエピソードなどには、久々に腹の底から声を出して笑ってしまったほど。著者曰く、読書の楽しさは、「自分が歩むことのない人生の片鱗を味わうことができる」ところにあるとのことだが、なるほど存分に楽しませてもらいました。