本年報「『学習の自由』と社会教育」は,2014年6 月のさいたま市三橋公民館でおこったいわゆる「九条俳句不掲載事件」を直接的な契機としつつ,第63回研究大会総会(2016年9 月,弘前大学)でプロジェクト研究として採択されて以降,第66回研究大会(2019年9 月,早稲田大学)までの3 年間にわたる研究を軸にまとめられたものである。
はじめに
序:人権としての学習権思想と「学習の自由」をめぐる今日的課題
長澤 成次
第1部 「学習の自由」と社会教育ーその原理的探究
「国民の学習権・学習の自由」の保障と社会教育内容編成
佐藤 一子
「学習の自由」と社会教育研究の課題ー九条俳句訴訟からー
姉崎 洋一
表現の自由と知る権利をめぐる課題ー学習の自由のためにー
小林 繁
公共政策の形成過程における「現場知」との相関性
ー「教育の地方自治」を原則としてー 川野佐一郎
「学習の自由」と社会教育ーその原理的探求ー 川岸 令和
第2部 社会教育施設と「学習の自由」学習権保障における政治的中立性をめぐる課題
ー教育実践の自律性と教育機関の運営主体に焦点をあててー 荒井 文昭
社会教育法第23条の矛盾構造と公民館の政治的中立性 細山 俊男
外国人マイノリティの公民館類似施設の公益性と学習権保障
ー朝鮮会館に対する地方税減免措置廃止をめぐる判例研究ー 谷 和明
図書館における「学習へのフリーアクセス」と無料原則 石山 雄貴・田開寛太郎・菊池 稔
学芸活動を保障する「博物館の自由」の課題 -市民企画展一時中止問題を伊藤寿朗博物館論から見るー 栗山 究
美術館と「学習の自由」-憲法の基本的人権,「表現の自由」との関わりからー 武居 利史
第3部 九条俳句訴訟と学習権
九条俳句訴訟と学習権 久保田和志・石川 智士
九条俳句訴訟に伴う学習運動による社会教育の主体の形成 岩松 真紀
資料編
ABSTRACT
あとがき 川尻 剛士・土屋 里穂
執筆者一覧・日本社会教育学会年報編集規程(抄)
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