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命はたった三十日。戦うことに迷っている暇なんてない。 『永遠の0(ゼロ)』と並ぶ、最高の感動作! 命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。 私たちはただ務めを果たすだけ。ある日、突然やってくる終わりの日まで。 ワーカー(ハタラキバチ)は、現代で働く女性のように。女王バチは、仕事と子育てに追われる母のように。この物語は、「たかがハチ」と切り捨てられない何かを持っている。「世界が広がるはずですよ」(養老孟司ー解説よりー)
レビュー(691件)
良い作品です。
1冊はじぶんに、1冊はギフトにしました。本の状態もよく、読ませていただいています!
蜂を好きな人・飼っている人必見!
オオスズメバチの生態をストーリー仕立てにして、その働き蜂の一生が描かれています。 ラストまで本を置く事が出来ないぐらいの面白さです。 この本ではオオスズメバチの生態のみならず、それを天敵とする養蜂家にも大変参考になる本です。 他の生き物を殺し幼虫の餌とすることを唯一の使命として生まれたワーカーのマリア、オオスズメバチの戦術と最強と思われがちでありながら案外多い天敵。そして餌枯れの秋の鉢への襲撃。そして遺伝子の継続のための親殺しなど、百田さんが書くとこんなに楽しく蜂の事を学べるのか、と感心しました。
百田尚樹さんのものではベスト
自分的には、最近読んだ本の中では秀逸の作品でした。 過酷な虫の世界を垣間見、生物というものの本質 使命とか、興味が尽きないな世界です
百田尚樹は何でもおもしろい
百田尚樹さんは、書いているテーマが本当に毎回違っていて、飽きることがない。 人気作家の中には、同じ様な題材を何度も使って書いている人もいる。 何冊か読んでいるうちに、底が見えてくるケースが多いけれど、 百田尚樹さんは、その点期待を裏切らない。 この作品も、全く斬新で、スズメバチという異質の世界を題材にしているが、 読んでいて引き込まれてしまう。
百田作品は 短編を読んで、面白い!! と数冊読み耽ったのですが 短編って何となく結末が見えてしまいつまらなくなり この主人公が何とも言えない。。 う~ん、なかなか面白い作品でした。(*^_^*)