大河に似た世界史の流れが、想定外の新たな方向に転じた。新型コロナウイルス・パンデミックを引き金に、数年にわたり世界に大変異が続いた、との歴史認識は、内外の大方の人々に共有されるだろう。
この2020〜23年のほぼ4年間に、世界の旧来の歴史は激しく軋みながら軌道を変え、別の世界に変貌していったのである。
この類例のない世界的変異は、「疫病の大流行」、「核大国による武力行使」、「急進化したAI技術」が中心となって引き起こした。世界に衝撃的だったのは、これらがそれぞれに強烈な破壊力を持っていたためだ。
本書は以上の視点に立ち、鼓動する時代状況を活写し、世界史の流れの中に生起した独特の現代社会・文化現象を浮き彫りにしようと意図した論考である。
1 欲望と意思が経済を動かす/資本主義の原動力・事故超越欲求・欲望充足の人類史・デジタル資本主義の勃興・等
2 時空間意識の拡張/メタバースの新世界・NFTの歴史的衝撃・仮想空間の拡張・等
3 技術崇拝とAIの進化/身体の拡張・技術はどこに向かうのか・ゲームの超達人・フィンテック新金融時代・監視国家の現実・等
4 明日の世界/コロナの一大衝撃・檻の中の囚人・ソーシャルディスタンスで接触の喪失・AIへのコロナの影響・等
5 明日の自分/パラダイムシフトを迫る・BI実験は増加の一途・等
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