世界最大の国際開発機関である世界銀行は,もっとも権威ある調査機関でもある.環境アセスメントなど,その調査の多くの「失敗」事例の詳細な分析を通して,開発をめぐる環境や住民との紛争の根源を,「権力の行使としての調査」という斬新な視点から問い直す.
序 章 調査・権力・開発協力ーー「はかり」と専門家への着眼
第1章 調査の研究ーー内容・方法・文脈・担い手のリンク
第2章 調査の目的とルールーー世界銀行の政策改定小史
第3章 環境影響と調査ーー取捨選択される自然
第4章 社会影響と調査ーー断片化される人々と生活
第5章 「調査の失敗」の必要条件ーー「合意された事実」と対立の分析
第6章 調査の媒介効果ーー異なる専門家と組織
第7章 調査に内在する権力ーー何が維持されているのか
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