第二次世界大戦下のイタリアで、孤児グイドがアンナとマリオという2人の仲間を守りながら、戦争による飢えと孤独と恐怖の中を生き抜き、ナポリからカッシノまで放浪する物語です。
その中でグイドは、戦争や、戦争を起こす大人たちの世界を理解することになりますが、それはある意味では、大人の世界への痛烈な批判でもあります。しかし、この作品の底に流れている人間に対する深い洞察、人間同士憎み合うのではなく、それぞれの違いを越えて理解し合うことこそが大切だと学んでいく少年グイドの姿は、誰もの胸に感動をもたらします。
1967年に発表された『小さな魚』(原書)は、ボストン・グローブ・ホーン・ブック賞に続き、ブック・ワールド児童文学賞、ジェーン・アダムズ児童文学賞など、さまざまな賞を受賞した作品です。
発行=富山房企畫 発売=冨山房インターナショナル
1.小さな魚 2.家 3.その日ぐらし 4.グイド 5.老人の死 6.別の世界 7.空襲 8.空襲のあと 9.放浪 10.ナポリを去る 11.野宿 12.馬車に乗って 13.泥棒 14.カプアをこえて 15.橋 16.ドイツ兵 17.飛行士の死 18.カッシノへ 19.カッシノ 20.洞窟 21.救出 22.再会
あとがき もう一つのあとがき 再販のためのあとがき 新版発行にあたって 新版に際して
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