19世紀の進化学者、エルンスト・ヘッケルによって提唱された「発生反復説」は、その後いったんは否定されたかに見えた。しかし、1990年代に興隆した進化発生学に重要なビジョンと課題を提供し、無視できない存在となった。『ゴジラ幻論』や『怪獣生物学入門』で話題の著者が本業に立ち返り、「発生反復説」の現代的可能性に正面から取り組む力作。
第1章 発生反復説
コラム●発生学は終わったのか?
第2章 反復とは何か
コラム●発生学書は在るべき処へ?
第3章 『一般形態学』とヘッケルの発生反復説
コラム●形態学は学問だ
第4章 生物発生原則のその後
コラム●ヘッケル的進化の困難さ
第5章 保守的な発生のメカニズム
コラム●草薙素子は進化する?
第6章 発生が進化を繰り返す理由
コラム●異能の人、ヘッケル
第7章 反復説に反する考え方
コラム●因果連鎖としての発生と進化
第8章 ボディプランの進化
コラム●現代に蘇る遺産
第9章 越境する反復と諸問題
第10章 結論とまとめ
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