【輸入盤】チェンバロのための6つのレッスン コスタンツァ・レウッツィ
: ターナー、エリザベス(c.1700-1756)
バロック後期のロンドンで活躍した女性音楽家の作品
エリザベス・ターナー:チェンバロのための6つのレッスン
コスタンツァ・レウッツィ(チェンバロ)
歌手で鍵盤楽器奏者で作曲家
バロック後期に活躍したイギリスのソプラノ歌手で鍵盤楽器奏者、作曲家のエリザベス・ターナー(1700-1756)は、ウィリアム・ボイスと頻繁に共演したほか、ヘンデルやトーマス・アーンによるオラトリオに出演してもいました。
残念ながら肖像画が現存していないため、ターナー関連の画像を載せておきます。上の絵は、劇場以外に彼女が出演していたと考えられているレネラー庭園の巨大なドームで、のちに9歳のモーツァルトがオルガンを演奏したことでも知られています。レネラー庭園のライバル、ヴォクソール庭園(下の画像)も演奏会が盛んで、ターナーはボイスらと親しかったことから、そちらにも出演していたと思われます。
庭園演奏会は庭園入場料だけで聴くことができるため、庭園施設での演奏は裕福な中産階級へのアピールとして効果的だったと思われます。ちなみに入場料はレネラー庭園が2シリング6ペンス(約3,800円相当)で、ヴォクソール庭園が1シリング6ペンス(約2,400円相当)で、当時の職人の日当に相当しました。
レッスンとは
バッハでさえ、ゴルトベルク変奏曲などいろいろな曲を「練習曲(クラヴィーアユーブング)」と名付けなければ出版することが難しかった時代、イギリスでもパーセルやアーン、ガンバリーニなどがやはり「練習曲(レッスン)」として作品を出版していました。
高い楽譜を買える富裕層や中産階級=高額なレッスン料金も払える層であり、しかも彼女ら(彼ら)は職業訓練的な技術習得が目的ではないので最終的にちゃんと弾けなくても問題になりにくいため、作曲家はかえって自由に作曲がおこなえるというメリットもありました。
ターナーの楽譜
イギリスの場合は複数の作曲家による定期購読方式もあり、ターナーの楽譜(下の画像)も、ページを捲るとまず定期購読者名がずらりと列記されていて、そのリストの中にはボイスやヘンデルの名前も含まれています。また、表紙のアポロンの横に積まれている4冊の本には、上からコレッリ、パーセル、ヘンデル、ボイスと書かれてもいます。
エリザベス・ターナーの楽譜が、「歌曲集」、「シンフォニーと通奏低音」、「ハープシコードのための6つのレッスン」という3曲種の複合形態になっているのも定期購読者がいるからこそ可能になった、彼女の多彩な才能の証明(アピール)でもあったと考えられます。もっとも彼女は出版直後に亡くなってしまっていますが。
ブックレット
ブックレット(英語・8ページ)には、音楽学者のマッダレーナ・ボネキによる解説のほか、演奏者コスタンツァ・レウッツィからの熱いメッセージも掲載されています。
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演奏家情報コスタンツァ・レウッツィ (チェンバロ) トラックリスト (収録作品と演奏家)CD 62'54
エリザベス・ターナー (? - 1756)
チェンバロのための6つのレッスン(ロンドン、1756年出版)
レッスン第1番 10'09
1. 第1曲 アレグロ 3'49
2. 第2曲 スコタツァ・モデラート 3'01
3. 第3曲 タンバリ・ アレグロ 1'27
4. 第4曲 ミヌエット・アレグロ 1'52
レッスン第2番 14'14
5. 第1曲 (アンダンテ) 5'04
6. 第2曲 アンダンテ・アッフェットゥオーゾ 2'03
7. 第3曲 ガヴォッタ・アレグロと6つの変奏 7'07
レッスン第3番 08'07
8. 第1曲 (アレグレット) 3'47
9. 第2曲 ミヌエット・アッフェットゥオーゾ 1'46
10. 第3曲 ジーガ 1'22
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