- 357
- 3.7
他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。ある夜、三人はホテルの図書室で写真を探すことに。片っ端から本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心がゆっくりとほどけていくのを感じていたー。
他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。ある夜、三人はホテルの図書室で写真を探すことに。片っ端から本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心がゆっくりとほどけていくのを感じていたー。
レビュー(357件)
思いのほかグイグイ読めた
普段の生活の中での人の心の動きを書いた話は、個人的にあまり好きではなく、西加奈子さんの話自体を読まず嫌いで敬遠していたのだが、読んでみると思いのほかグイグイ読み進むことが出来た。 このジャンルの本も読めそうだ。 良いきっかけとなる本に出会えた。
邂逅
「痛い女」「重い女」が、クソ甘えた考えで自分探しの旅に出る。 旅先での邂逅が、「痛い女」「重い女」を解きほぐして行く。 一つ一つ軽くしていく。そんな物語。 爽やかな読後感でした。