近代日本の大学や博物館に雇用され、動植物、考古等の学術標本を描いた画工。彼らの制作の実態は明らかにされてこなかった。本書は、学問の発展に寄与し、雑誌や図鑑の挿図を通して社会への知識普及にも貢献した、画工の幅広い活動の意義を考察する。
序章
第1部 画工の居た場所
第一章 描き手の官庁出仕
第二章 明治期前半頃の博物館活動
第三章 動物剥製法における動物写生図の役割
第四章 東京大学の画工
第2部 植物学における図示
第五章 小石川植物園の画工ーー渡部鍬太郎
第六章 植物知識の普及ーー西野猪久馬
第3部 画工がつくる学問のイメージ
第七章 考古学と模様集ーー大野雲外
第八章 明治四十年における「日本の太古」
終章
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