中学か高校の頃か…定かではないのですが、「吉良供養」を読んで衝撃を受けました。それまで、ドラマの赤穂浪士しか知らなかったので、大石は立派な家老、浅野内匠頭は可哀想な藩主、吉良上野介は悪い人、そんな常識がひっくり返りました。 物事は他方から見たら様相が変わるのだと、私なりに初めて理解したのだと思います。 あれからいつの間にか年月だけ流れて、杉浦日向子さんはもういらっしゃらない。子供たちは赤穂浪士を知らない。 それでも、時を経て、再びこの作品を思い出して手に取れた事が、ちょっとほろ苦い喜びです。,杉浦日向子さんの本が大好きです。早世されたのでもう新刊本が出ないと思うと残念です。 「袖もぎ様」「日々悠々」などの普通の人の少しほほえましい、少し胸がシーンとなるような話が好きです。 どの話を読んでも、この人は江戸に生きていたのではないか、と思わせられます。,父が杉浦さんのファンなので父の日のプレゼントに購入。ご本人が他界している事と、漫画は早い時期に引退している事もあり、本屋で見かける事が少ない為、楽天で探しました。すぐに届いたらしく、喜んでいました。 送料無料は有難いです。,読みたいと思いつつお気に入りに入れたままになっていましたが買いまわりマラソンも兼ねて購入しました。 杉浦先生は江戸で見てきたかのようなお話、所作を描かれるのでホント時代物好きには堪りません!,ややコメディタッチで描かれる江戸の人々の機微。 腰に差した刀の柄に腕を乗せる、ふとした所作からも 杉浦さんの描く人物は本当に江戸に生きている。 色々な短編が収録されていますが、 悲哀と余韻が残る「もず」が特に好きです。 また、英雄視される忠臣蔵討入を全く異なる視点で描ききった 「吉良供養」も杉浦さんの真骨頂。 よくぞここまで綿密に調べたものだと驚きました。
レビュー(17件)
吉良供養
中学か高校の頃か…定かではないのですが、「吉良供養」を読んで衝撃を受けました。それまで、ドラマの赤穂浪士しか知らなかったので、大石は立派な家老、浅野内匠頭は可哀想な藩主、吉良上野介は悪い人、そんな常識がひっくり返りました。 物事は他方から見たら様相が変わるのだと、私なりに初めて理解したのだと思います。 あれからいつの間にか年月だけ流れて、杉浦日向子さんはもういらっしゃらない。子供たちは赤穂浪士を知らない。 それでも、時を経て、再びこの作品を思い出して手に取れた事が、ちょっとほろ苦い喜びです。
江戸に生きていた?
杉浦日向子さんの本が大好きです。早世されたのでもう新刊本が出ないと思うと残念です。 「袖もぎ様」「日々悠々」などの普通の人の少しほほえましい、少し胸がシーンとなるような話が好きです。 どの話を読んでも、この人は江戸に生きていたのではないか、と思わせられます。
父の日
父が杉浦さんのファンなので父の日のプレゼントに購入。ご本人が他界している事と、漫画は早い時期に引退している事もあり、本屋で見かける事が少ない為、楽天で探しました。すぐに届いたらしく、喜んでいました。 送料無料は有難いです。
杉浦先生
読みたいと思いつつお気に入りに入れたままになっていましたが買いまわりマラソンも兼ねて購入しました。 杉浦先生は江戸で見てきたかのようなお話、所作を描かれるのでホント時代物好きには堪りません!
ややコメディタッチで描かれる江戸の人々の機微。 腰に差した刀の柄に腕を乗せる、ふとした所作からも 杉浦さんの描く人物は本当に江戸に生きている。 色々な短編が収録されていますが、 悲哀と余韻が残る「もず」が特に好きです。 また、英雄視される忠臣蔵討入を全く異なる視点で描ききった 「吉良供養」も杉浦さんの真骨頂。 よくぞここまで綿密に調べたものだと驚きました。