分子細胞生物学の基準的教科書として世界的に広く使われている「Molecular Cell Biology」の日本語最新版(原著第9版).
監訳者まえがきより
本書『分子細胞生物学』は1986年に原書初版本が発刊され,その後4〜5年に一度の改訂を重ねてこの第9版となった.
本書は生化学から,分子生物学,細胞生物学,生理学,さらに,神経科学,免疫学,がんまでも網羅し,改訂ごとに最先端の内容をも紹介するという,この分野で重量級の基準的教科書としての地位を確立しているといえよう.紙面に制約のある本書のような教科書の改訂作業に際して,執筆者は当該分野における最新の発展を網羅しつつ,他方で基本的な概念や既知の事項をいかに要領よく整理・圧縮して簡略化するかに苦慮しているであろうが,われわれ訳者陣も,いつもながら同様に感じている.最新の発展についての紹介は重要視すべきことであるが,余分な部分を省いても基礎にある細胞生物学的視点が明確に伝わり,読者に細胞生物学の基本概念に注意を向けさせることも重要である.そのために,今回もいくつかの章を並べ替えて研究の過程・展開や概念がより明確になるよう章立てを再編・改訂し,新たな発見や技術の紹介を加えている.
第1部 化学的・分子的基礎
1.進化:分子,遺伝子,細胞,および生物
2.化学的基礎
3.タンパク質の構造と機能
4.細胞の培養と観察
第2部 生体膜,遺伝子,遺伝子制御
5.分子遺伝学の基礎
6.分子遺伝学技術
7.遺伝子,クロマチン,染色体
8.遺伝子発現の転写調節
9.転写後の遺伝子制御
10.生体膜の構造
第3部 細胞の構造と機能
11.細胞膜におけるイオンや小分子の輸送
12.細胞内エネルギー変換
13.膜や細胞小器官へのタンパク質の輸送
14.小胞輸送,分泌,エンドサイトーシス
15.シグナル伝達とGタンパク質共役型受容体
16.遺伝子発現を調節するシグナル伝達経路
17.細胞の構築と運動 I:ミクロフィラメント
18.細胞の構築と運動 II:微小管と中間径フィラメント
19.真核細胞の細胞周期
第4部 細胞の増殖と分化
20.細胞から組織への集成
21.細胞環境への応答
22.幹細胞,細胞の非対称性,および細胞死
23.神経系細胞
24.免疫学
25.がん
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