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私には、長年にわたり抱き続けている疑問がある。 ーーホームレスは一体、どんな生活をしているのか? 非常に単純な疑問ではあるが、それは実際にホームレスにでもならない限り知りえないことだと思う。 テレビや雑誌、様々なメディアが報じるホームレスの情報にそれとなく触れてきたことで、私は彼らに対し、とにかく辛そう、暑そう、寒そう、飢え死にしそう、精神的に参りそう、といったイメージを抱いている。 何かの拍子で職を失い、食費が底をつき、家賃も払えなくなり、ホームレスになってしまうことが私は怖い。そして、いつかそんな日が来てしまうのではないかと恐れている。 しかしそれは、ホームレスの生活がどんなものなのかわからないが故ではないのか。実態もわからないものになるなんて、そんなもの怖いに決まっているのだ。 私は東京二十三区の各地で、東京五輪の開会式が行われた二〇二一年七月二十三日から九月二十三日までの約二カ月間をホームレスとして過ごした。 具体的な場所を挙げれば、「東京都庁下」「新宿駅西口地下」「上野駅前」「上野公園」「隅田川高架下」「荒川河川敷」の六つのエリアである。 そこで見た彼らの生活を、ありのままここに記す。
レビュー(10件)
路上生活は人生の先にある
路上生活、できれば送りたくないヤツですが、筆者が実際に経験して、路上生活を通してわかったこと、 明日は我が身、人はいつでも路上生活になる可能性がある、だけど救う方法もある、大半の人間がそれを利用しないできない思考や環境にいることだろう、 路上生活には路上生活のルールもあり、路上生活も難しい、だけど人間として生きていく最終手段として路上生活は存在すること、 私自身、路上生活を送るかどうかは今はわかりませんが人として生きていく最終手段で路上生活があるのかもしれません、