本書では、「ファイナンシャル・リスクマネージメント(金融リスク管理)」、とりわけ金融機関のリスク管理に関する最近の研究成果について検討する。その特色は、わが国の金融機関にとっての「具体的な」リスク管理モデルを提示したことにある。ここで示されたモデルの多くは、金融機関をとりまく規制や制度上の制約を考慮したうえで、具体的にいかなるリスク管理モデルを採用したらよいかを理論と実例をもって示したことにある。その意味で単にファイナンス理論の例示としてリスク管理モデルを説明するというよりも、ファイナンス理論を背景にして日本の金融機関がもつ実務上の問題点をも考えに入れたリスク管理の方法と具体例を示していることに特色がある。
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