新紙幣の顔、渋沢栄一のひ孫が提案する資本主義の未来とは?
「日本近代資本主義の父」として、2024年には新一万円札の顔となる渋沢栄一。
しかし、今私たちの日常に浸透している資本主義は、栄一が実現しようとした資本主義=合本主義とは、大きく異なるものだったーー。
世界・日本各地で環境・地域づくりを行ってきた「里山資本主義」のパイオニアである著者が、曾祖父・栄一が目指した資本主義を検証しながら、これからの時代の自然と経済生活、未来の資本主義のあり方を提示し、名著『論語と算盤』を現代にアップデートする。
第1章:渋沢栄一の「合本主義」と「資本主義」
渋沢栄一が説いたもの/栄一を生んだ武蔵国血洗島/なぜ日本に「資本主義」を持ち込んだのか/栄一の「合本主義」とは何か/『論語と算盤』-そろばんだけで理想の社会はつくれない/忘れられていく公益」
第2章:限界を迎えた現在
栄一以後の日本経済/暮らしが変わった60年間/豊かさと反比例する「不安」/エコロジカル・フットプリント/人類は地球の“元金”に手をつけた/安いエビ天丼が示すもの/ムヒカが語った「幸せ」 /SDGsで本当に重要なこと
第3章:里山はなぜ持続可能だったか
一人も餓死者がいない村/エネルギー源としての森/栗一町、家一軒/森が与えてくれるもの/世代を超えて育てられた日本の森/「仕事」と「稼ぎ」/世代をつなぐシステムとしての祭り/江戸という循環型都市/自治、節度、責任を持った「大人の社会」/「温かい社会」から「冷たい社会」へ/持続可能な社会は「関心」から始まる
第4章:里山の資本主義とは何か
「里山資本主義」を実践する真庭市/「売れない」山をどうするか/13年後の一日を具体的に描く/地域ぐるみの「ゼロエミッション」/「完璧な循環システム」の失敗/集積基地という「逃げ道」/山が循環し始めた/自分たちの価値を、自分たちで決める/吉里吉里の復興計画書/里山資本主義の根本にあるもの/お金をベースにしない「非経済的価値」/行政に任せてきたものを地域に取り戻す/自分らしい生き方を探る「なりわい塾」/あるく、みる、きく/具体的な未来を描く/昔と今の間ぐらいの生き方
第5章:現代の“百姓”たち
生きるための原点を求めた移住ー上田善宗さん/直観を信じて行動するー高橋祐次さん、玲奈さん/生きる指針を得るために農業を学ぶー高谷裕治さん、絵里香さん/地域の“起業家”-川上 翔さん、樋田碧子さん/限界集落「石徹白」にもたらされた活気/忘れられた作業着「たつけ」を蘇らせるー平野馨生里さん/地域の力で復活させた水力発電ー平野彰秀さん/DoではなくBeの生き方/幸せな社会とは何か/地に足のついた暮らし
終章:森と算盤
物々交換と貨幣経済/環境破壊から地球破壊へ/持続可能に生きるための三つの価値観/「森と算盤」的生き方を実現するには
レビュー(6件)
地球に生きる全ての人に読んで欲しい1冊
「環境と人類の生存とのバランスが取れていない。」 「2030年が最後のターニングポイント」 「世界中の人が日本人と同じ生活をしたら地球が3個必要。」 「現代人の生活はどんどん便利になっているのに幸福度は下がっている。」 など人類や環境への課題は耳と心が痛くなるほど聞いている昨今です。 しかし、日本ではSDGsが企業のファッションとして利用され、私も含めて国民は見ないふりをして今まで通りの暮らしを続けようとしています。 まるで今日と変わらない10年後が保証されているかのように。 多くの人は「じゃあどうすればいいの?」岡山弁で言うと「ほんならどーしゃーえん??」と感じていると思います。 今更、縄文時代の生活に戻れるわけがありませんし、スマホもSNSも自動車もコンビニスイーツも新NISAも手放せません。 その答えにつながるヒントがこの本にはたくさん詰め込まれています。 『里山資本主義』『豊かさと煩わしさは表裏一体』『仕事と稼ぎ』『共感ベース社会』『足るを知る』『資源生産性』(私の頭にクリーンヒットした単語のみ抜粋)など自分の生活や人間関係を振り返りながら読んでいただきたいと思います。 決して叱られることなく、むしろこれからの人生をわくわくさせてくれる読後感を保証します。