古事記、日本書紀に記された古代日本の神話とギリシャ神話をモチーフにした作品からなる短編集。
表題作の「月読」は、実の姉であるアマテラスへの強烈な思慕を持て余すツキノオの苦悩と葛藤。聖なる女神であり、アマテラスをめぐり、弟のツキノオとスサノオが争う。
少年ストーカーが不気味な「蛭子」(ひるこ)、ロリータコンプレックスを刺激される少女を描いた「蛇比礼」(へみのひれ)は肌に張り付く湿り気と爬虫類を思わせる毒気が漂う不気味な作品。山岸凉子にしか描けない異形愛の世界が広がる。
「木花佐久夜毘売」(このはなさくやひめ)は、収録作の中で唯一ハッピーエンドの作品。姉の呪縛にとらわれて生きてきた女子高生が持つ劣等感と悲哀が描かれており、長年読者から支持されている山岸作品のひとつです。
震災後に福島県浪江町から引き取った猫のコバンとの日常を綴った「コバン日記」を収録。解説は、長年の山岸ファンでもある桐野夏生さん。ファン納得の深読み解説は、さすが桐野夏生さんです。
レビュー(9件)
アラベスクからのファンです。文庫なので字が小さいと覚悟していたけれど大丈夫です。
エロも嫌いじゃないけどね…
ツクヨミ様が最近のマイブーム! 表紙に惹かれ購入しましたが…内容は作者の想像の世界観いっぱいのエロ漫画で少し期待ハズレ ツクヨミ様だけじゃなく他の神様も描かれている短編集でした。
ありがとうございます
山岸凉子さんの漫画は 好きな時とそうでない時がありますが これはとても好きです。 人間って怖いね。
文庫サイズは嫌い。 新書サイズで統一してほしい。 物語と中身はもう、完璧です。 『月読』という書籍タイトル通りの短編集で、過不足のない世界。 なんですが。 解説?だかなんだか、当書を読んだ感想みたいなのが寄稿されているものが最悪でした。 一応物書きを生業としている人のあとがきみたいなものなんですが、そこいらの中学生でも書けそうな駄文で呆れます。 読めばわかることを三流文書で蛇足してある。 本当、最悪でした。 山岸凉子の世界観を蹂躙しないでほしい。 編集者にも考えてもらいたいです。