8畳ほどの部屋に閉じこもっている男のもとへ男の書く『この小説』を罵倒する女が現れる。夢の中で彷徨うように、男は自分の信念と理念と目的の中を彷徨って、そうして、いなくなる。作者不在状態とはいったい?!そして、物語は荒唐無稽に、何か?大きな渦の流れに流されるように、この世界の真実へと漂着する。メタファクションと抽象的すぎる描写の羅列が妙なリズムを産んで唸ってしまう様な前衛作品男の妻は、昏睡状態の夫をその専門医の所へ入院させ治療を開始する。精神から来る昏睡状態で男の幼い頃のトラウマなどを妻は調べに行き、後日、男の頭の中に入り『記憶の順番』を直そうとするが男の頭の中には人一人の脳の中に収まらない世界の真理に触れていた『目的』があり、それは男の脳の外へ出てしまった。専門医は、「『これ』は、小説だ」と気づき、『世界の形』が明らかになる。
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