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話の「深さ」は、人間の「深さ」である。 なぜ、あの人の話はいつも「浅い」のか? 話しぶりは流ちょうでも、 実は中身のない話をとうとうと話している人がいるものです。 そういった人たちは、まわりがいくらうんざりしていようとも、 「浅い話」を繰り返し、最終的には、 「浅い話」をする「底の浅い人」という評価をされるようになってしまいます。 当たり前のことばかり述べる話 ポイントを押さえていない掘り下げ方の甘い話 具体性がなく、終始、漠然とした話 思い込みが強くて視野の狭い話 ものを知らない、知識のない人の話 思いつきだけで、思考の形跡がない話 人生観のない話 普遍的視点がない話 ・・・これらは聞いている人に、「浅い」という印象を与える話し方です。 情報や知識に乏しいというだけでなく、 その人自身が知的ではない印象を与えてしまうこともあります。 一方で、「深い話」ができる人は、 「あの人の話は示唆に富んでいる」、とまわりから好感をもたれることが普通です。 思慮深く、ものごとの本質を知っている印象もありますので、 周囲からは「深い人」として一目置かれることになります。 はたして私たちは、その人の話のどこに、 「浅さ」や「深さ」を感じるのでしょうか。 本書は、ビジネスの場面はもちろん、 日常の会話やテレビ、ネットに出ている人の発言などまで、 私たちのまわりにあふれる「浅い話」の問題点を解き明かし、 「深さ」、「浅さ」とはいかなるものなのかを具体的に示します。 そして、聞き手の心を動かす「深い話」をするための能力とはどのようなもので、 それをどう伸ばしていけばいいのかを解説。 あわせて、「深さ」を強調する話し方のテクニックも紹介。 「浅い人」から「深みのある人」へと変わる44の戦略。 第1章 話の「浅い人」、「深い人」の違いはここだ 「深い話」をするために必要な3つの能力 「練られたもの」が深さである 深い人は「感覚の変容」体験がある ・・・など 第2章 本質がわかっている人は、やっぱり深い 普遍的な部分にまで思考できる人は深い 深さとは「具体的かつ本質的」なものだ 「本質」は斬新なものより「一見、平凡なもの」にある ・・・など 第3章 深い人は「エピソード」をもっている 話を深くするエピソードとは何か 実は誰もが、深いエピソードをもっている 見えないところで考えている深さ ・・・など 第4章 「あの人は深い」と言われる話し方の技術 「スリーステップ論法」が話を深くする 会議で「あの人の意見は深い」と一目置かれる発言 ・・・など
レビュー(46件)
親戚の子が人前で話すコツを聞いてきたので、自分のいつも気にしていたことをいくつか伝えましたが、その直後に新聞の広告で斎藤さんの本を見つけ買いました。ホント、上手にまとめてあります。さっそくプレゼントします。
ためになる事例がいっぱい
人と話すうえで役に立つことがたくさん紹介されています。 どう話すかよりも、何を話すかに力点を置くべきだなと。
齋藤孝先生の著書は好きで、ちょこちょこ読んでいます。わかりやすく説得力があるのが特徴です。ただ、内容が自分にも当てはまり過ぎて、落ち込みそうになりました(苦笑)。
ジャケ買いならぬタイトル買い。 思い当たる節が多くてびくびくしながら読んでます。 まだ読み終えてないので評価は保留。読了後、追いレビュー予定。
自分の話をより深くするためにどうしたらいいか気づくことができました。 買ってよかったです